【第5話】新たなスタートライン
再び異動 仕事に行くことをやめた僕は、自宅で妻と子どもと穏やかな時間を過ごしていた。 今思えば、妻には簡単に事情を話した程度で、詳しくは話していなかったと思う。 それでも、妻の方から仕事について聞いてくることは一切なかっ...
再び異動 仕事に行くことをやめた僕は、自宅で妻と子どもと穏やかな時間を過ごしていた。 今思えば、妻には簡単に事情を話した程度で、詳しくは話していなかったと思う。 それでも、妻の方から仕事について聞いてくることは一切なかっ...
救急隊時代 2015年春、僕は救急隊になった。 消防隊と比べると救急隊の方が出場件数は多い。 一日中、出場しっぱなしということも少なくない。 自然と救急隊の3人は一緒に過ごす時間が多くなるため、普段からのコミュニケーショ...
はじめての異動 2010年秋のある日、24時間の勤務を終えて自宅で休んでいると一本の電話で起こされた。 それは異動が決まったことを伝える電話だった。 どうやら次の異動先はこれまでの当直勤務とは違い、9時から17時の勤...
消防士の世界へ 高校を卒業した僕は、消防士としての教育を受けるため消防訓練センターに入校した。 消防訓練センターでは約半年間の間、月曜日から金曜日まで泊まり込みで集団生活を送りながら訓練や座学を行い、消防士として働くため...
僕は高校を卒業してすぐに上京し、消防士になりました。 そこから15年間、たくさんの壁にぶつかりながらも、その度になんとか乗り越えてきました。 また、その間には結婚し、子どもが生まれ、僕には”守るもの”ができていました...